
3. 避難所は誰が運営するのか
(1)運営リーダーによる避難所の分類(学校避難所) ?地域リーダー型 地域の自治会、婦人会、PTAの役員など避難所外の地域住民が避難所の世話役をつとめたケースである。行政と避難住民とが対立する局面でも中立的な立場をとることができ、双方からの信頼も高く、最も円滑に運営されたケースである。 ?学校教職員型 施設管理者である学校教職員が避難所運営についても主体的役割を果たしたケース。住民側からは、先生への畏敬の念もあり、信頼性が高く、運営も円滑に行われた。一般には教頭先生が中心であったが、専任の先生を決め、授業の割当てを減らしこれにあたらせた学校もあった。 ?避難住民リーダー型 避難住民の中からリーダーが出てきて自治組織を運営していくケース。本来最も典型的なケースと思われがちだが、必ずしも自治リーダーが現れるとは限らない。すばらしいリーダーに恵まれたところもある。 ?ボランティア型 外部から献身的なボランティアが入ってきて運営主体となったケース。当初は熱っぽい運営がなされたが、ボランティアの引揚げに伴ない、運営に支障をきたすケースが多かった。 ?行政職員型 当初から区職員又は他部局職員が24h常駐し、運営にあたったケース。火災による被害の大きかった区の大規模避難所(県立高校など)で見られる。
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